やむを得なくても誠意ある態度が大切

派遣で大手家電メーカーの営業事務をしていました。3ヶ月後に結婚を控えていたため、契約更新をせずに退職することが決まっており、契約期間が残すところあと2ヶ月という頃でした。体調がだんだん悪くなり、吐き気や頭痛が頻繁に起こるようになったため早退することもありました。

1週間経っても全く良くならず、ひどくなる一方だったため、病院を受診したところ、妊娠がわかりました。あと2ヶ月、なんとか最後まで業務をこなしたかったのですが、つわりの症状が重く、飲み食いが一切できずほぼ寝たきりのような状態になってしまいとうとう入院することになってしまいました。

派遣会社の担当者に相談したところ、体調不良ならばしょうがないということでそのまま契約解除ということになりました。契約解除の手続きとしては社会保険喪失の手続きや離職票を発行してもらいました。それほど難しい手続きはなく、入院中だったこともあり、すべて派遣会社の担当の方が進めてくださったのでとても助かりました。もともと退職予定だったので私の後に入る新しい派遣社員の選考も早々に話が進んでおり、それほど心配いらないという旨の連絡をいただきました。

しかし心配だったのは、新しい派遣さんが決まる前の私の担当していた業務についてでしたが、入院していたため出勤することが出来ず、電話やメールなどで対応させていただいていました。同じ部署で働いていた社員さんが私の分の仕事も引き受けてくださったようで、新しい派遣さんが来るまではその方が全て業務をこなしていたようです。年度末の忙しい時期に本当に大変だったと思います。申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

その後一ヶ月ほどで無事退院し、だいぶ体調が安定したので、改めて派遣先と派遣会社に挨拶に行きました。派遣会社の担当の方も本当に親身になっていろいろとお世話してくださり、途中で契約解除という形になってしまったのにも関わらず、産休が明けたらまたお仕事を紹介するので相談してくださいねと言って下さいました。

派遣先では新しい派遣さんが決まり、私が辞めてすぐはかなりバタバタしていたようですが、新しい方も慣れてきてだいぶ落ち着いてきたところとのことでした。ほとんど引き継ぎは終わっている状態でしたが、私にしかわからない細かいことなどをいくつか引き継ぎさせてもらいました。すでに通常通りの業務の流れになっていたので、新しい派遣さんがすぐに決まって本当に良かったと思います。派遣会社の担当者の方も急いで選考してくださったのだと思います。

急に辞めてしまったのにも関わらず、派遣先のみなさんも本当によくしてくださり、それから数週間後に結婚式を行ったのですが、祝電をいただき、さらに部署のみなさんからお祝いの品まで贈っていただきました。派遣先にはほんの2年ほどしか勤務していませんでしたが、人間関係には本当に恵まれていたと思います。

このように突然の契約解除となってしまいましたが、周りの方々のおかげで大きなトラブルなくスムーズに離職することができました。もともとは結婚を機に専業主婦になる予定でしたが、産休をいただいて、落ち着いたら職場復帰したいという気持ちになったほど、みなさんには本当に感謝しています。

しかし、私のような状況というのはごく稀で、派遣契約中に契約解除するということは基本的にはありえないことだと思います。あまりにも不誠実な態度だった場合、損害賠償を請求されることもあるそうです。やむを得ない事情がある場合でも、誠意をもって対応することがなにより大事です。大きなトラブルを招くのは人間関係の問題が多いと思うので、普段からの仕事に対する態度も重要になると思います。